関関同立入試問題

2020年度関関同立入試問題の傾向

  • 関西大学

    関西大学入試問題の傾向
    [英語]
    形式面で変化なし。大問3題計50問。大問2のパラグラフの整序は独特の問題なので対策を怠らないようにしよう。
    [国語]
    *現代文は傾向の変化なし。本文の長さは4500~5300字程度。日程によって本文の読みやすさの差が大きいので注意しよう。
    *古文も傾向の変化なし。記述現代語訳の部分以外は傍線部がなく戸惑うかもしれないが、問題文に至る経緯や登場人物について説明する前書きを確認して的確に内容を掴もう。
    [理系数学]
    例年通り大問4題で100分。大問4は小問集合である。数Ⅲからの出題が減少傾向にあり、去年に引き続き易化している。

  • 関西学院大学

    関西学院大学入試問題の傾向
    [英語]
    傾向に変化なし。例年通り、文法・イディオムからの出題が中心である。個別日程は意外と記述の配点が高いので対策を忘れずに。
    [国語]
    *現代文では評論・随筆(エッセイ)が出題された。本文の長さは約3000~4400字程度で、日程によってややばらつきがある。決して難解な問題ではないので、基本的な語彙力をつけ、標準レベルの問題演習をくり返すことが大切。
    *古文の本文は約1100~1400字程度が中心だったが、1回だけ1900字程度の長めの文章が出題された。設問数は13~15問と多めだが、知識問題を中心とした標準的な問題なので演習を積んでおけば焦る必要はない。
    [理系数学]
    大問4題で90分。大問Ⅰは小問集合である。「微分法」「積分法」「数列」「平面ベクトル」等、頻出分野がある程度固定されているので過去問でしっかり確認しておこう。

  • 同志社大学

    同志社大学入試問題の傾向
    [英語]
    大きな変化なし。語彙の意味を問う問題が多いので単語力強化は必須。集中力を切らさず長文を読む練習もしておこう。
    [国語]
    *現代文の本文は約5000字~7000字程度。2/7の日程では4000字、2200字程度の長文が2題出題された。記述問題の配点が高いのでしっかり対策しておこう。
    *古文の本文は約700~1300字程度。現代文同様、記述対策が必須。2日程だけだが、今年は漢文に関連した問題も出題されていた。
    [理系数学]
    大問4題で100分。大問Ⅰでは中問が2題出題される。数Ⅲからの出題が多く、計算量もかなり多いので訓練が必要である。

  • 立命館大学

    立命館大学入試問題の傾向
    [英語]
    傾向に変化なし。大問Ⅰで出題される長文の内容真偽判定はなかなか曲者なのでしっかり練習しておきたい。
    [国語]
    *現代文では大きな傾向の変化はなし。今年の文学史の出題は7日程中5日程であった。漢字問題は主に記述式なので以外と難度が高い。
    *古文の本文の長さは約1050~1500字程度であった。内容把握・内容合致など本格的な読解力を必要とする問題が多いので、日頃から本文を丁寧に読む練習をしておこう。
    [理系数学]
    大問4題で100分。幅広い分野から出題されている。「積分法」「複素数平面」「場合の数・確率」などの分野が頻出なので確認しておこう。

          

2019年度関関同立入試問題の傾向

  • 関西大学

    関西大学入試問題の傾向
    [英語]
    形式面で変化なし。大問3題計50問。長文読解が大きなウェイトを占めるが、英文中の空所補充問題では文法とからめた出題もされるので、文法の学習も怠らないことが大切。
    [国語]
    *現代文は傾向の変化なし。本文の長さは4900~5700字程度。設問数は基本的に8問だが、2/1の総合情報学部のみ9問。漢字問題で案外点数の差が出るので、漢字問題は完答を目指したい。
    *古文も傾向の変化なし。本文の長さは1300~2000字程度。設問数は選択肢問題8問+記述1問、オールマークの場合は10問で統一されている。長い選択肢を読み解いて比較できるようにすることが重要。
    [数学]
    *理系数学は大問4題。解答形式はⅣの小問集合と他1題が結果のみ、他2題が記述式。昨年よりも数Ⅲの出題が減少し、易化したと言える。
    *文系数学 文系学部は大問3題。解答形式は結果のみが2題、記述式が1題である。総合情報学部は結果のみ、記述式ともに2題ずつで計4 題の出題である。総合情報学部では「場合の数・確率」「微分積分」「図形と方程式」「ベクトル」が頻出。

  • 関西学院大学

    関西学院大学入試問題の傾向
    [英語]
    傾向に変化なし。会話文でもイディオムが問われるなど、知識問題のウェイトがとても高い。個別日程では記述問題がある(英文和訳が2題、英作文が1題)ので、対策を忘れずに。
    [国語]
    *現代文では小説の出題が一回あり、後は評論・随筆の出題だった。本文の長さは2800~4100字程度で、問題によってばらつきがある。記述問題は2/7の一回だけで、字数は6字以上10字以内ときわめて短いものだった。
    *古文の本文の長さは1100~1700字で例年並み。今年度も文法問題が全日程で出題された。また、主体・客体判定などの問題も全日程で出題された。難問・奇問はあまり含まれないので、基礎的な文法事項をしっかりと押さえておきたい。
    [数学]
    *理系数学の解答形式は大問1~3が結果のみ、大問4が記述式である。大問1は小問集合で、2/1の全学日程では初めて「複素数平面」が小問として出題された。
    *文系数学の解答形式は大問1、2が結果のみ、大問3が記述式である。出題される関数や方程式は定数や絶対値を含んでいることが多いので、苦手な受験生はしっかりと対策をしておこう。

  • 同志社大学

    同志社大学入試問題の傾向
    [英語]
    傾向の変化なし。大問Ⅰ、Ⅱが長文、大問Ⅲが会話文。長文は非常に長いので、読み慣れる練習をしておこう。また、長文の出典は新しいものが比較的多い。今年も出典のほとんどが2018年に書かれたものだった。
    [国語]
    *現代文の本文は5600~7200字程度。2/9の日程では2800字、3200字程度の長文が2題出題された。他の大学に比べて問題文が長く、長文に慣れるための対策は必須。設問自体は平易であるので、落ち着いて練習を積んでいこう。
    *古文は傾向の変化なし。古文の本文の長さは600~1400字程度。独立の設問数は6問程度が主流で、枝問を含めても解答箇所が少なく一問あたりの配点が高くなるため、取りこぼしがないように注意しよう。
    [数学]
    *理系数学の解答形式は、大問Ⅰが結果のみ、大問Ⅱ~Ⅳが記述式である。微分法・積分法(数Ⅲ)からの出題は50%近くあり、扱う関数は2017年度まで三角関数が多かったが、2018年度から指数関数・対数関数が多くなった。
    *文系数学の解答形式は大問Ⅰが結果のみ、大問Ⅱ、Ⅲが記述式。頻出分野は微分積分、図形と方程式、数列、場合の数・確率、ベクトルである。

  • 立命館大学

    立命館大学入試問題の傾向
    [英語]
    傾向に変化なし。大問ⅠとⅡが長文、大問Ⅲが会話文、大問Ⅳが文法、大問Ⅴが単語である。大問ⅢとⅣは比較的容易なので、取りこぼしがないように注意したい。
    [国語]
    *例年、現代文が2題出題される。2題合わせると文章量が多いが、取り組みやすい話題や随筆(エッセイ)からの出題も多いので、内容自体はそれほど難解な文章ではない。今年度の文学史の出題は7日程中5日程であった。
    *古文の本文の長さは、大体1450~1650字くらいで、昨年とほぼ同じ。記述式の現代語訳(解釈)2つは、8~10字程度という条件を付して、すべての日程で出題された。
    [数学]
    *理系数学の解答方式はすべて結果のみ。問題量が減り、標準的な量となった。また、数Ⅲからの出題が激減し、数学Ⅱの微分法・積分法が久々に出題された。取り組みやすい標準的なレベルになったと言える。
    *文系数学の解答方式は、大問ⅠとⅡが結果のみ、大問Ⅲが記述式である。大問Ⅱは例年、経済関係の内容で出題されていたが、今年度は数学的な内容が多く見られた。


    過去の入試試験はこちら

2018年度関関同立入試問題の傾向

【関西大学】

[英語]
昨年と変化なし。大問3題全50問。出題の8割近くが長文読解からの出題となっている。
[国語]
*現代文は日程によって難易度によって大きな差があるのが特徴。記述は例年通り、50字で統一されていた。
*古文の記述問題は学部個別日程における現代語訳1題のみ。物語・擬古物語・日記といった登場人物のドラマを描いた文章の出題が多い。
[数学]
例年通り、微積中心の出題だった。最近では、複素数平面からの出題も多い。難易度は前年並み。

【関西学院大学】

[英語]
大きな変化なし。例年通り、文法・イディオムからの出題が中心である。英文中の空所補充のウェイトが高いことに注意しておきたい。
[国語]
*現代文は、日程によって本文の長さにばらつき(2700~4100字程度)があった。記述問題が出るのかも日程による。出題された日程では制限字数6~10字で、昨年よりもさらに短くなった。
*古文の本文の長さは1100~1500字程度で例年並みであった。今年は内容説明記述の出題がなく、現代語訳が中心。また、文法問題も全日程で出題された。
[数学]
大問別の出題分野が固定されているという傾向は例年通り。ただし、今年は複素数平面からの出題が見当たらなかった。難易度は、昨年に比べればやや上がったが、関関同立の中では標準レベル。

【同志社大学】

[英語]
大きな変化なし。日程によって設問数に若干の違いがある。長文読解の中でも語彙・節の意味を問う問題が多いので、高い単語力が求められる。
[国語]
*現代文は、元々、他大学と比べて本文が長めであるが、今年は例年よりも長いもの(7200字程度)が見られた。全日程で空所補充問題と40字が必出。
*古文では、今年も全学部で制限字数30字の記述が出題された。傍線部の現代語訳ではなく、自分で作文する形式であることに注意したい。
[数学]
様々な分野から万遍なく出題される。例年、計算量も多く、関関同立の中でも最も難易度が高いが、今年は昨年に比べればやや易化した。標準的な問題であったと言える。

【立命館大学】

[英語]
昨年から変化なし。大問1と2が長文問題だが、大問1は内容理解中心、大問2は空所補充と指示語中心と、問題傾向が異なることを押さえておきたい。
[国語]
*現代文では、今年は小説からの出題がなかった。本文は年々長くなってきている。また、文学史の出題は7日程中4日程であった。
*古文の難易度は昨年並み。独立した設問数は7~8問で、昨年よりやや減少した。記述式の現代語訳(解釈)2つはすべての日程で出題された。
[数学]
例年に比べて、数Ⅲからの出題が多く、複素数平面も出題された。今年の問題はやや難化したと言える。


過去の入試試験はこちら